客単価伸長が支えてきたコンビニの好業績

国内に55,000余りの店舗を有するコンビニエンスストア(日本チェーンストア協会加盟会社)。2023年の業績が同協会から発表されました(グラフ1参照)。国内での新型コロナ感染症の最初の罹患者が発表されたのが2020年1月です。その後、約3年間にわたり業種・業態を問わず経営維持に苦労、中には廃業を余儀なくされた小売業・サービス業者も少なくありませんでした。

コンビニも前年同月売上高を割る月が2020年3月から12ヶ月間、2021年2月まで続きました。また来店客数も減少しました。前年2019年10月1日には消費税税率アップがあり、来店客数減少、売上不振の原因が新型コロナのみと断言はできませんが、影響を受けたことは間違いなさそうです。その結果、2019年には11兆円台だった全店舗売上高は2020年には4.5%のマイナス、10兆円台まで低下しました

2021年3月には回復基調に乗り、同年中には8月、10月、11月は前年同月に届かなかったものの、2022年と2023年は全ての月でクリアするといった好業績を維持しています。

もちろんこの2年間には原材料価格・輸送コストの高騰からの商品売価の改定(値上げ)があり、コンビニの売上高増進に貢献したことも軽視できません。とはいえ「順調な回復」であることは事実です。2017年から2023年の直近7年間の来店客数と客単価のまとめたのがグラフ2です。

グラフでは2017年の売上高、来店客数、客単価のそれぞれを100として各年数値を指数で表したものです。一部例外年はあるものの右肩上りになっていますが、趨勢としては客単価線が客単価線の上に描かれています。

コンビニの成長(売上高増進)は客単価の伸長に支えられていると見ることができます。そしていま来店客数も回復傾向が見られ、同時に客単価も続伸傾向が‥。他業種・他業態の小売店はここから何を学ぶことができるのでしょうか?。