2025年4月の活動指針 ぢ力売上で現状打破を…

3月末に決算期を迎えた地域家電店(個人経営のお店は12月末)のお店の業績予想は「売上は微減」「粗利益額は横ばい」「税引前純利益は減少(欠損)」といった声が多く聞かれます。もちろん全国の13,000~14,000店の地域家電店の中には「例外」も少なくないはずですが、商品の売価改定(値上げ)効果が消滅したこの1年、経営は一段と厳しさを増したのは事実です。粗利益率はやや上昇したものの「粗利益は横ばい」では上昇した人件費や光熱費をカバーできなかったための結果といえます。
年明け後の2ヶ月間の国内の家電品出荷実績を見ても4大商品で善戦しているのはエアコンのみ。冷蔵庫と洗濯機の白物2商品とテレビは苦戦を余儀なくされています。商品・サービスの売価アップが可能な大手企業のサラリーマンは物価上昇率を上回る賃上げが報道されているものの、年金生活者の構成比が高い地域家電店の顧客は「節約」に追われ、購買意欲は減退状態が続いています。

◆「オールドメディア」のテレビをシニア客に…

例年なら2、3月の家電量販店の店頭展示は「独り立ち需要」を意識して単身者向けの小型機種の構成比が高くなりますが、今年は大型・高額機種の展示陳列が目立って多いのが特徴です。テレビでは50型未満の機種を探すのに苦労するのが実態です。「広い売り場面積だと大型機種も大きくは感じない」というマジックを見事に利用しています。その面では大型機種をお勧めする地域家電店は「(狭い)お客様宅では大型機種はより大型に感じる」というデメリットが発生しがちです。
本稿では「2025年はテレビにも注力を」と訴えてきました。「デジタルテレビ特需」の後の低空飛行の中で「今年こそ」と期待してきましたが、一向に回復の兆しは見えないのが昨今の市況です。そして巷では「テレビ離れ」が議論され、テレビ(放送)は「オールドメディア」とさえ酷評される始末です。逆手にとってテレビは「オールドメディア」=シニア(高齢者)に最適なメディアと推進ましょう。


グラフは総務省が2023年に調査(昨年発表)した情報・通信に関する消費者調査の中での「年代別のテレビの視聴時間」です。50代、60代のシニアは長時間、「オールドメディア」を視聴しているのです。

この時期、どうしても関心はエアコンと冷蔵庫に向きがちですが、エアコン点検訪問(後述)の際にはテレビの画面清掃などを通じて潜在需要の顕在化に努めます。

◆本命はエアコンと冷蔵庫です

暖房機として定着しているエアコンですが、やはり夏期の売上構成が高いのは事実です。冷蔵庫はエアコンほどではありませんが、同じ傾向が見られます。
エアコンは暖房運転から除湿・冷房運転への切り替え時期、点検訪問の絶好機です。同時に買い替え対象機も自動クリーニング機種が主になっているはずです。使用年数が長くなるにしたがってブラシ部分に傷みが発生、フィルターにホコリが残っているエアコンも多いと考えられます。電気料金は値上げのうえ補助金が終了、また再エネ賦課金も高水準になっています。点検・清掃とともに買い替え提案を行います。
冷蔵庫は人間関係があるお客様でもドアを開けての使用方法の点検、アドバイスは難しいのは事実ですが、カメラ搭載等の使い勝手の進歩をアピールします。
厳しい環境を打破するために肝要なことはアプローチ件数の増加です。販売目標の設定とともにアプローチ目標の設定も必ず行います。努力売上が必要な夏商戦序盤戦の4月です。