2025年8月の重点活動 エアコンに代わる売上高を創る

7月、エアコンの普及率が低い北海道が猛暑に…。特に道東地区で38℃、39℃といった「観測史上、最高気温」(25日現在)の日が続出し、行政は公共機関を「クーリングシェルター」として住民に開放しました。東日本、西日本も短い梅雨期間、梅雨明け後は連日の猛暑に見舞われました。この猛暑効果でエアコンの市況は量販店、地域家電店、通販店の3業態店とも7月は好調に推移したようです。一方、メーカー各社の出荷も絶好調。日本冷凍空調工業会の発表によると2025年上期6ヶ月間、台数では対前年比106.3%、金額では109.8%と高い数値になっています。7月は猛暑でしたが、気象庁からは今後も「厳しい残暑の8月」「秋の訪れが遅い9月」「秋晴れでも暑い日が多い10月」といった内容の長期予報が発表されています。消費者にとっては高い電気代の期間が続き、また夏バテで家電品の購入意欲の低下が懸念される2025年秋です。

◆「エアコン依存症」に感染した家電業界

出荷実績=小売実績とはいえないものの6月までのメーカー出荷を関連2工業会の出荷統計から民生用電気機器・電子機器の商品別金額構成比を算出したものが上記の円グラフです(情報家電、通信家電は含まれない)。

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トップはエアコンで27%を占めています。まさに国内の家電品市場はエアコンに支えられた6ヶ月間だった、といっても過言ではない状況でした。7月の出荷は未発表ですが、猛暑の夏はエアコンと冷蔵庫こそ好調な半面、その後(秋以降)は苦戦という過去があり、今年もその可能性が高いと考えられます。
面白いのは白物家電の冷蔵庫、洗濯機、AV家電のテレビが10%とほぼ同じ構成比になっていることです。そしてこれら3商品の合計値が30%とエアコンよりやや高い数値とどまっていることです。

◆地域家電店にとり「厳しい秋商戦」

古くからの言葉に「暑さ寒さも彼岸まで」というのがあります。今年の「秋分の日」は9月23日、そして「秋の彼岸」は20日から26日になります。例年なら彼岸辺りに涼しくなるはずですが、長期予報ではまだ暑い日が続きそうです。となると懸念されるのが長い夏による電気代負担(冷房費用)の増加と秋以降の消費意欲の減退です。簡単にいうと2025年秋商戦は「苦戦が予想される」ということです。特に4大商品の売上構成比が高い地域家電店にとっては「厳しい秋商戦」が待っていることになります。
地域家電店では「涼しい夏ならば(エアコンは)売れない」のは事実。そして「暑い夏でもそれなりにか売れない」のが昨今の実態です。その裏にはお客様の減少と家族数の減少による非稼働エアコンの増加(=空き部屋の増加)があります。業界としてエアコンは伸長しても地域家電店はそうとはいい切れないのです。
8月でも暑い日が続けばエアコンの最後の駆け込み需要が発生する可能性は皆無とはいえません。しかしそれを待っていては必要な売上高を確保することは困難と考えられます。9月、10月に備えて旧盆(夏休み)明けには需要発掘活動を強化が必要です。

◆冷蔵庫、ジャー炊飯器、そして…

8月そして9月は暑い日が続くようです(気象庁の長期予報)。また食中毒の多発時期でも‥。重点推進の対象として考えられる大型商品は冷蔵庫です。夏商戦の主力商品ですが、成長盛りのお子さんがいる世帯と異なり高齢者世帯では「故障しなければ買替えない」商品の筆頭に挙げられるのが冷蔵庫です。また新米の出回るシーズンです。食への関心が高い今年こそ冷蔵庫、ジャー炊飯器に注力するチャンスともいえます。また最近は「当たり前」になっているLED照明器具もこの秋に売りたい商品のひとつです。
商品により得手・不得手があります。重点推進対象を1商品あるいは2商品に絞込み、強力に拡売活動を展開しましょう。